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地方指導部摘発が示す「新しい掟」 ロシア・コミ共和国 (4/4ページ)

2015.9.30 08:30

公金搾取の疑いで拘束されたロシア中北部のコミ共和国のビャチスラブ・ガイゼル首長。クレムリンとの関係に問題はなかったはずだが…=2015年9月19日、ロシア連邦・コミ共和国ヴォルクタ(ロイター)

公金搾取の疑いで拘束されたロシア中北部のコミ共和国のビャチスラブ・ガイゼル首長。クレムリンとの関係に問題はなかったはずだが…=2015年9月19日、ロシア連邦・コミ共和国ヴォルクタ(ロイター)【拡大】

 こうしたことを見越している政権は、腐敗した地方指導者を追放する「善玉」を演じ、生活水準の低下に直面しつつある庶民の不満をそらす思惑だと考えられている。「皇帝は善良、悪いのは取り巻き」というロシアの伝統的国民心理にのっとった戦術といえる。いかなる大物も失脚させられることを示し、エリート層にいっそうの忠誠を誓わせる狙いもありそうだ。

 ただ、政界筋には「見せしめ的な地方指導者の摘発が、かえって地方の不安定化を招く」との見方がある。これまではクレムリンだけを向いていればよかった地方指導部に、「次の標的は誰なのか」との疑心暗鬼を生み、エリート層の内部対立を強めかねないためだ。

 広大なロシアのあちこちできしみが生じたとき、政権はどのように対処するつもりなのだろうか。(モスクワ支局 遠藤良介(えんどう・りょうすけ)/SANKEI EXPRESS

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