対象は全人類
一方で、toe、the HIATUSなどで活躍する柏倉隆史、伝説的パンクバンド、Hi-STANDARDの恒岡章らのドラム、カリスマ的な人気を誇るバンド、Syrup 16gのキタダマキのベース、ソウル・フラワー・ユニオンの奥野真哉のキーボードなど、個性とパワーを兼ね備えたミュージシャンが、それぞれの楽曲に合わせ、エネルギーに満ちあふれたロックな演奏を作り上げている。
黒木の大きな魅力の一つである歌詞は、よりパーソナルな部分を表に出しているようで、「前作のアルバムよりも『黒木渚』本体にまつわる内容の作品が増えたと思います」と語る。
小説のような架空の登場人物の物語を、ドラマチックに描く曲からは、彼女の創作力の高さを感じることができる。黒木自身「恥ずかしげもなく、性や快楽というテーマで内面をさらけ出しました」という部分も、聴きどころといえるだろう。
変わっていないのは「『タフな女』として立っている姿勢と、歌っている対象は全人類。聴いてくれるなら、国籍も年も仕事も何も関係ありません」という。