ずっと声優になりたかった
本作への出演には、声優としてのさらなる高みを目指そうと、神田が自らに課した試練という意味合いもあるようだ。「そもそも私が一番最初に心に抱いた将来なってみたい職業は、歌手でも女優でもなく声優でした。声優の仕事には、聞きしに勝る難しい技術もたくさんあるんです。今も憧れを持ち続けている仕事であり、私自身、ずっと声優志望の若者みたいな感覚でいますね」
ギフトともいえる美声と卓越した歌唱力を持つ神田とて例外ではなく、紆余(うよ)曲折を経験した。「芸能活動の最初から声優デビューの夢はかないませんでした。だから、いろんなジャンルの仕事に挑戦して、経験の引き出しを増やしながら、やがては声優に挑戦してみたい-という気持ちがずっとありました。『この世で声優になれなかったから、来世で生まれ変わったらきっと…』と、どうしても諦めがつかなかったんです。だから声優学校にも行きました。独学では学べない技術もあるだろうと考えたからです。初めて深夜のテレビアニメ番組でチョイ役の仕事をいただいたときはすごくうれしかったですね。アナや潮路ちゃんを経験した今でも初心は変わっていません」