内閣改造前の臨時総務会で手をつなぐ安倍晋三(しんぞう)首相(左から2人目)と稲田朋美政調会長(右端)ら=2015年10月7日、東京都千代田区永田町の自民党本部(斎藤良雄撮影)【拡大】
陰に陽に圧力を受けた首相サイドは、稲田氏の処遇の再検討に着手。その結果、9月30日(日本時間10月1日)、訪問先のジャマイカで記者団に対し、早々と稲田氏を含む党四役の留任を明言した。人事の1週間前の留任発表は異例だが、首相周辺は「稲田氏の臆測を早く消し、これ以上組閣に余計な圧力を避ける狙いがあった。首相が早く動いたことはマイナスだった」と振り返る。これが以後、徹底した箝口令の一因となった。
結局細田派は今回の改造で、前回の倍となる4人の入閣に成功。細田氏は周囲に「満額回答だ」と笑顔をみせた。
当選回数の若い議員の重用は、党内で激しいやっかみを受ける。特に稲田氏は首相から特別扱いされているだけに、細田派内では快く思わない人も少なくない。もっとも、ひがむ本人の実力は推し量れないのだが…。