内閣改造前の臨時総務会で手をつなぐ安倍晋三(しんぞう)首相(左から2人目)と稲田朋美政調会長(右端)ら=2015年10月7日、東京都千代田区永田町の自民党本部(斎藤良雄撮影)【拡大】
首相の稲田氏育成術は、自らに帝王学を授けた小泉純一郎元首相の手法をまねているのかもしれない。小泉氏は03年、閣僚経験のない安倍氏をいきなり与党の幹事長に抜擢。安倍氏は05年に官房長官、06年に首相と出世の階段を駆け上った。閣僚経験を積んで派閥会長となり、総裁選で他派と多数派工作に挑むという古いしきたりとは異質のものだ。
特に現在、党内で有力な「ポスト安倍」候補が見当たらないことも、首相が稲田氏の育成を急ぐ要因になっている。やっかみが絡んだ留任とはいえ、政調会長は政府・与党の政策の生殺与奪を一手に握る重責。稲田氏は厚遇をどれだけ生かせるか、2期目の手腕が試される。(政治部 水内茂幸