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「イスラム国」脅威で中央アジア流動化 (2/4ページ)

2015.10.28 10:30

会談するロシアのウラジーミル・プーチン大統領(右)と、タジキスタンのエモマリ・ラフモン大統領=2015年10月6日、ロシア・ソチ(ロイター)

会談するロシアのウラジーミル・プーチン大統領(右)と、タジキスタンのエモマリ・ラフモン大統領=2015年10月6日、ロシア・ソチ(ロイター)【拡大】

  • タジキスタン

 軍事的存在感高まる露

 旧ソ連諸国で構成する独立国家共同体(CIS)が16日にカザフスタンで行った首脳会議でも、アフガン情勢が主要議題となった。プーチン氏は「アフガンの状況は危機的に近い」とした上で、「テロリストの目標の一つは中央アジアに突入することだ」と警鐘を鳴らした。首脳会議では、加盟国の国境での有事に合同で対処する部隊を創設することが決まった。

 パキスタン軍が自国北西部での武装勢力掃討を強化したのに伴い、今春以降、アフガン北部でのイスラム過激派の集結が目立っている。モスクワの専門家によると、主体はタリバンとみられるが、イスラム国も勢力を拡大している。中央アジアのイスラム武装勢力「ウズベキスタン・イスラム運動」(IMU)はイスラム国に忠誠を誓ったとされる。

 タリバンは従来、中央アジア諸国やロシアへの敵対意識がさほど強くなかったとされる。しかし、ロシアが「イスラム国掃討」を名目としてシリアでの空爆に乗り出し、イスラム国が旧ソ連圏を「第2の戦線」とする可能性が出ている。

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