埼玉県さいたま市大宮区のJR大宮駅で行われた電車内における痴漢防止キャンペーン=2014年6月2日(菅野真沙美撮影)【拡大】
一方で、教育現場では反対に性を極端に神聖化もしくはタブー視することがある。いじめの問題でも、学校と教員がまず批判され、家庭教育の問題は後回しとなり、教育現場は萎縮させている。小中学生の深夜の徘徊問題でも、家庭環境よりも、防犯灯や監視カメラの設置といった対応が話題となる。
だが、問題の根底には現代の家庭環境にある。最近の日本の統計でも労働者の約40%が非正規雇用で、安定した基盤のない家庭が増えている。だが、こうした観点からの議論は多くはない。
離婚と再婚の増加によってさまざまな家族の形態が生まれているが、こうした家族の多様化の実態についても踏み込んだ議論は行われていない。