テロに襲撃された飲食店近くで犠牲者を追悼するパリ市民。世界では昨年1年で3万人超がテロの犠牲になり、多くの人々が嘆き悲しんだ=2015年11月17日、フランス・首都パリ(ロイター)【拡大】
欧米7割「一匹オオカミ型」
14年に、1回のテロ行為で最も多くの犠牲者を出したのがイラク北部モスルの刑事収容施設襲撃事件。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の犯行で、収容者670人が殺害された。イラクでは、この事件を含め9929人が命を奪われたという。次に犠牲者が多かったのはナイジェリアで7512人。3番目はアフガニスタンの4505人だった。また、年間500人以上の犠牲者が出た国も5カ国から11カ国に倍増した。
犯行声明が出たテロでは、イスラム国とナイジェリアのイスラム過激派「ボコ・ハラム」による犯行が51%を占めた。一方、欧米でのテロは、米中枢同時テロを除くと、国粋主義者らが単独で起こす「一匹オオカミ」型が中心。06年以降の犠牲者のうち、70%はこうしたテロの犠牲者だった。