携帯から潜伏先割り出し
「行くぞ。始めるぞ」。観客約90人が犠牲になったパリのバタクラン劇場近くで、警察当局がこんなメッセージが記録された携帯電話をごみ箱で見つけた。メッセージには13日夜の劇場襲撃直前の時刻が記録され、劇場の詳細な図面もあった。
当局は実行犯が使っていたとみられるこの携帯から衛星利用測位システム(GPS)記録を取り出すことに成功、他の電話の盗聴や聞き込みなどで容疑者らが借りていた潜伏先の部屋につながる情報を得た。
アパートは同時テロで3人が自爆したフランス競技場から約2キロの古い街角にある。イスラム系移民らが多数暮らし差別への不満と犯罪が渦巻いていた。
当局は潜伏先の部屋に過激派の女1人と男2人、アバウド容疑者もいる可能性があることをつかんでいた。
住民らが寝静まった午前4時。サンドニ中心部の暗闇を重装備の特殊部隊約70人が古いアパートをひそかに取り囲んだ。