首都クアラルンプールで開かれた東アジアサミット=2015年11月22日、マレーシア(共同)【拡大】
インドネシアの高速鉄道計画に限らず、「中国は採算度外視の支援で、影響力の拡大を図っている」(日中外交筋)とされる。確かに、手厚い支援を必要とする新興国にとって、アジアインフラ投資銀行(AIIB)を主導する中国の資金力は無視できない。
そのことは、ASEAN諸国の共通の課題であるはずの南シナ海問題にも影を落としかねない。実際、21日のASEANプラス3(日中韓)首脳会議では、南シナ海問題で中国を批判した安倍首相に同調する意見は2、3カ国だった。
習主席は円卓下座
ただ、安倍首相も今回の東南アジア外遊で、大きな手応えを得た。
ASEAN会合に先立つアジア太平洋経済協力会議(APEC)では、議長国のフィリピンのベニグノ・アキノ大統領(55)が19日、外国賓客として初めて安倍首相を私邸に招き夕食会を開催。首脳歓迎夕食会では、アキノ氏の横にバラク・オバマ米大統領(54)、その横に安倍首相が座った。中国の習近平国家主席(62)は同じ円卓の下座だったという。同行筋は「習氏は振り返らなければ催し物が見えない位置だった」と話す。