歌謡曲というジャンルを滅亡させるだけの力があったJ-POPと渋谷系。その楽曲にどんな力があったのだろうか。野宮が11日にリリースしたニューアルバム「世界は愛を求めてる。~野宮真貴、渋谷系を歌う。~What The World Needs Now Is Love」のプロデューサー、坂口修は語る。
「僕らの上の世代は、スタンダードといえる楽曲を持ってました。それは例えば30~40年代に歌われた曲を、60年代にフランク・シナトラがカバーするとか、20年ぐらいのタイムラグがあって残った曲をカバーすることにより、世界標準化したんですね。僕らの世代にとってみれば90年代の曲というのは、もう20年たっている。気が付くと、それは昔の人たちが思ったような『スタンダード』になっているんじゃないか、と思ったんです」
山下達郎や荒井由実
昔はスタンダード曲を大事にしたが、現在のポップス界では過去を振り返る作業が、なかなか行われない。このアルバムでは、渋谷系のルーツともいえる山下達郎や荒井由実の曲も取り上げ、渋谷系を作り出した構造を歴史的に解析してもいる。
「渋谷系の大本を作ったといえるのが、ユーミンを送り出したレーベルを作った村井邦彦さんというプロデューサーなんです。彼の初期の大ヒット曲、トワ・エ・モアの『或る日突然』を村井さんとのデュエットで収録できたのがうれしかったです」