2006年に旧ライブドアのニッポン放送株取得をめぐり、インサイダー取引をしたとして、逮捕、起訴された。11年に懲役2年、執行猶予3年、罰金300万円、追徴金約11億4900万円の有罪判決が確定。判決ではインサイダー取引で約30億円の利益を得たと指摘された。事件後、村上ファンドは解散。その後はシンガポールに拠点を移して活動していたが、今年に入り、電子部品商社「黒田電気」(大阪)の株式を大量に取得していたことが判明し、再び市場の注目を集めていた。
村上氏は昨年6月に執行猶予期間を終え、今年7月に日経平均株価が2万円台を回復する中で、日本株投資を再び活発化させた矢先の強制調査だった。
アベノミクスで日本回帰
関係者によると、村上氏はインサイダー取引事件後に拠点を移したシンガポールで、アジアの不動産投資などに成功し潤沢な資金を得たという。最近はアベノミクス効果で好調な日本株投資を活発化。
特に電子部品商社「黒田電気」については、長女の絢氏が代表を務める「C&Iホールディングス」による株式大量保有が判明。村上氏個人の株などと合わせ計約16%を保有し、事実上の筆頭株主に躍り出た。