サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で優勝し、歓喜に沸く広州恒大の選手ら。だが、胸にあるのはスポンサー企業「東風日産」のロゴではなく、親会社の関連企業のロゴに一方的にすり替えられていた=2015年11月21日、中国・広東省広州市(AP)【拡大】
広州恒大は、サッカー好きで知られる習近平国家主席(62)のもと、“国家プロジェクト”に位置づけられている「中国サッカーの強化」を体現している優良クラブと位置づけられていた。しかし、今回の所業については、国営メディアも擁護できなかったようだ。
中国国営新華社通信のニュースサイト「新華網」は23日、「チャンピオンだけでなく、中国サッカーは契約を順守する精神が必要だ」とする評論記事を掲載。「ピッチ外の広州恒大は、ピッチ上の広州恒大よりも『すごい』と言わざるを得ない。違約してなお、このように盗っ人猛々しいとは」と揶揄(やゆ)した。さらに、「言葉に明らかに潜んでいるのは、こちらが違約したいのだから同意しろ。同意しないのならば、まず違約して、それから話し合う。裁判所で会うほどのことはないという意思だ。こうした“神の論理”には、驚きのあまりほとんど口がきけない。誰が広州恒大をこのようにしたい放題にさせているのだ」と強烈に批判した。
習主席の威を借り増長
実は同様の騒動は過去にも起きていた。前回のACLでも、広州恒大は東風日産の広告を外し、やはり関連企業の「恒大糧油」に変更。そのときは協議の末、広州恒大側が東風日産側に800万元の違約金を支払うことで決着した。