サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で優勝し、歓喜に沸く広州恒大の選手ら。だが、胸にあるのはスポンサー企業「東風日産」のロゴではなく、親会社の関連企業のロゴに一方的にすり替えられていた=2015年11月21日、中国・広東省広州市(AP)【拡大】
カネで解決したり、脅したり-。「金満クラブ」の広州恒大の増長は止まらない。背景には、好成績で国家指導者の方針を体現しているという思い上がりと、スポンサー契約を希望する企業が後を絶たないという現状がありそうだ。
もっとも、今回の騒動について、中国の法律専門家は「違約条項は違約を防止し、罰則を定めるもので、違約を許すものではない」と広州恒大側の非を指摘している。新華社の意見は、いわば中国共産党や中国政府の意見。広州恒大の傲慢さが目に余るということだ。
広州恒大は「世界のトップを目指す」と標榜(ひょうぼう)している。しかし、契約順守という基本さえ欠如しているクラブに、その資格はない。今回の騒動は、広州恒大のみならず、中国サッカーのイメージさえ傷つけた。「寒い冬がやってくる。広州恒大は目を覚ますべきだ」-。新華網の苦言は届くだろうか。(中国総局 川越一(かわごえ・はじめ)/SANKEI EXPRESS)