安倍晋三首相は29日、国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)首脳会合に出席するため、パリに向け、羽田空港を政府専用機で出発した。首相は首脳会合の演説で「革新的技術」の開発を強化し、温室効果ガスの抜本的な排出削減に貢献する方針を表明する見通し。パリ滞在中にオランド仏大統領と会談し、「テロとの戦い」への強い連携も確認する。
首相は出発前、羽田空港で記者団に対し「COP21では人類のために世界の国々が参加する新しい枠組みを作るため大いに貢献したい。テロに決して屈しない連帯を各国とともに示したい」と決意を語った。
COP21が開幕する30日、パリ郊外の会場は、世界各国の首脳約150人が一堂に会する場となる。130人が犠牲となったパリの同時多発テロから半月あまりしかたっておらず、国際社会が「テロに屈しない」という姿勢を発信する重要な機会となる。現地は安全確保のため厳戒態勢が敷かれ、緊張に包まれている。