パリ郊外ルブルジェの地方空港に接した一角。約18万平方メートルの広大な敷地がCOP21の会場だ。会議室のほか飲食店、宿泊設備などを備え、施設はまるで即席の街のようだ。しかし、内部には警察車両が配置され、警官が周囲に目を光らせていた。
敷地を囲む高さ3メートルの柵の外側でも、警官が馬に乗るなどして巡回。随所に小銃を抱えた警官が立つ。「ここは撮影するな」。カメラを向けるたびにそう制止していた。
フランス政府は同時テロ後、全土に警官と兵士計約12万人を動員。今回の会議のため、さらに警官と憲兵隊2800人、国境周辺に8000人を配置した。欧州諸国間で廃止された入国審査も復活しており、28日までに入国を拒否された者は1000人近くに上るという。
イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」はさらなるテロを呼びかけ、政府は化学・細菌兵器の使用も警戒している。各国首脳はこうした状況下の会議で「自由の尊重と過激思想と戦う意志」(オランド仏大統領)を示す狙いだ。「延期を求める首脳はいなかった」(バルス仏首相)という。