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【野口裕之の軍事情勢】未然防止不可能な生物・化学兵器テロ勃発は「起こるかもしれない」ではなく「いつ起こるか」 (3/5ページ)

2015.11.30 06:00

米上院議員に送りつけられた炭疽菌入りの手紙を開封する米陸軍の専門家。米中枢同時テロ直後に起きた一連の炭疽菌テロ事件では5人が死亡した=2001年12月5日、米国・首都ワシントン(ロイター)

米上院議員に送りつけられた炭疽菌入りの手紙を開封する米陸軍の専門家。米中枢同時テロ直後に起きた一連の炭疽菌テロ事件では5人が死亡した=2001年12月5日、米国・首都ワシントン(ロイター)【拡大】

 イスラム国に製造能力

 9・11直後に使用された炭疽菌が5ミクロンだったと前述した。技術が高度なほど、菌を微小にそろえられ→浮遊時間を長くし→被害を助長する。米国開発の炭疽菌はロシアの2分の1、テロ組織の20分の1程度と観測されていた。炭疽菌の実戦化には膨大な資金+高度な科学技術が必要との証左ではある。ところが、近年の捜査・分析ではそうでもないらしい。生物兵器製造の経験がなくとも、一定の科学知識を修めていれば、インターネット上にあふれる情報を応用して製造法を編み出し、器具・材料も中古・代用品を使えば、日本の勤め人の平均年収プラスαの価格で手に入るという。

 アルカーイダやイスラム国が生物・化学兵器もしくは、製造能力を有していると冒頭述べたが、物証はないものの傍証が在る。炭疽菌に加え、わずか15年で350万人以上を「殺戮」した歴史を刻む《天然痘》を例に話を進める。

 ソ連は冷戦中、核・生物・化学兵器を投じる西側攻撃を検討し、1990年時点で80~100トンの天然痘ウイルス製造能力も維持していた。問題はここから。91年のソ連崩壊で、科学者6万人が失職し、相当数が外国に離散した。一部細菌学者は天然痘ウイルスなどを「手土産」に、北朝鮮で研究に従事する。

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