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【野口裕之の軍事情勢】未然防止不可能な生物・化学兵器テロ勃発は「起こるかもしれない」ではなく「いつ起こるか」 (5/5ページ)

2015.11.30 06:00

米上院議員に送りつけられた炭疽菌入りの手紙を開封する米陸軍の専門家。米中枢同時テロ直後に起きた一連の炭疽菌テロ事件では5人が死亡した=2001年12月5日、米国・首都ワシントン(ロイター)

米上院議員に送りつけられた炭疽菌入りの手紙を開封する米陸軍の専門家。米中枢同時テロ直後に起きた一連の炭疽菌テロ事件では5人が死亡した=2001年12月5日、米国・首都ワシントン(ロイター)【拡大】

 古典的生物兵器ですら恐るべしだが、古典的生物兵器は《遺伝子組み換え技術》で「最先端生物兵器」へと激変する。遺伝子操作でワクチンを拒む変異ウイルスをテロ国家・組織が開発・散布すれば、新ワクチンの完成→薬効確認の間、感染は勢いを極大化する。実際ソ連は、抗生物質=ペニシリンで適正に治療を行うと致死率を10%未満に抑えられる炭疽菌に遺伝子操作を加え、より邪悪な「新兵器」に仕立てた。

 エボラ出血熱の特効薬開発までの間、おびただしい数の人々が亡くなった惨禍も記憶に新しい。移動速度・距離の飛躍的進化は、惨劇加速を許す。自爆もいとわぬテロリストが、故意に変異ウイルスに罹患して「海外旅行」を敢行すれば、地獄絵図をこの世で見る。

 ソ連指導者、ウラジーミル・レーニン(1870~1924年)は21年に《生物培養特務室》を創設し、虐殺を自然死に「見せかける」研究を重ねた。逆に、イスラム国やアルカーイダに象徴される自己顕示欲の異常に強い狂信的目立ちたがり屋集団は、虐殺を「見せびらかす」。どちらもイカれている、と信じたい。なぜって、大量殺戮を平然としてのける個人・集団がマトモだとしたら、その手の人間? の方が格段に怖いではないか。(政治部専門委員 野口裕之/SANKEI EXPRESS

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