生命のシンボル
クリスマス飾りに、常緑樹(evergreen)が使われるのはなぜでしょうか。
常緑樹は、冬の間も枯れることなく常に葉をつけていて古来、生命の存続のシンボルとしてみなされていました。特にヒイラギ(holly)は、冬枯れ時でも実をつけるので魔力・特別の力を持つ植物とされていました。
キリスト生誕以前から、ヨーロッパでは真冬に常緑樹と火をともしたキャンドルで家を飾るというのは伝統的なことでした。英国でも、先住民族のケルト族が、ドゥルイド教の儀式に常緑樹を飾ってお祝いし、それらを自宅に持ち帰りドアや窓などを飾り、火をともしたキャンドルとともに、暗くて長い冬の日々を春を待ちながら室内を飾っていたのです。
常緑樹は、豊作、繁殖力を表して生命の再生、成長、新しい収穫というイメージでとらえられていました。その後ヨーロッパ全土にキリスト教が普及して、4世紀末に、12月25日にイエス・キリストの降誕をお祝いするようになっても、常緑樹は古来からの信仰のシンボルとして、キリスト教会でも取り入れられてツリーやリース、スワッグなどに使われるようになりました。