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【逍遥の児】エジプト育ちの若き彫刻家 (1/2ページ)

2015.12.1 10:30

 人気の「ふなばしアンデルセン公園」(千葉県船橋市)。園内の子ども美術館で「ものごころ展」が開かれている。彫刻家、山本麻璃絵(まりえ)さん(27)の個性的な作品を展示。来年2月7日まで。

 山本さんは東京で生まれた。1990年代、父親の海外勤務に伴い、カイロに移住する。ナイル川のそばで暮らし、現地の日本人学校に通学した。

 「自分としては、東京出身というより、エジプト育ちって言った方がしっくりします」と笑顔で語る。

 古代文明の遺跡に残る彫刻を数多く見た。もっとも印象深いのがアブ・シンベル神殿。幼い日。巨大な石像を見上げた。圧倒的な存在感。底知れぬパワー。感動したという。

 4年後に帰国。中学生のとき、彫刻家を志した。武蔵野美術大学彫刻学科に進学。知り合った同級生は「仏像を見て彫刻の道に進んだ」といった。

 「私は日本の仏像を知る前にエジプトの古代彫刻を見た。この影響が大きかったと思います」

 企画展の会場。入り口に大きなシャンプーとリンスをイメージした作品が立つ。大人の背丈よりも高い。

「寺院の山門に立つ仁王像を意識して制作しました」

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