スーパーベターとは、「すごくいい」という意味。「今も脳震盪の後遺症から完全に回復したわけではないけれど、自分の弱みをよりよく理解できた。『スーパーベター』になれたわ」とジェイン・マクゴニガルさん=2015年11月19日(塩塚夢撮影)【拡大】
日本では「時間の無駄」と悪者にされがちなゲーム。しかし、本書ではゲームが不安やトラウマを克服する力を持っていることが、豊富な研究成果とともに紹介される。例えば、重度のやけどを負った患者が、氷の世界で遊ぶゲームをプレーすると、治療の苦痛が軽減される-など。「ゲームに批判的な人もいるけれど、彼らはオープンな心を持つべきだ。ゲームの効果を立証する1000件以上もの研究成果があるのだから」
「スーパーベター」のルールはシンプルなものだ。ゲームを構成する要素を、実人生にも適用するだけ。すなわち“秘密の正体”をもち、“仲間”(家族や友人)を作り、“悪者”(症状を引き起こしたりするもの)と戦い、“パワーアップアイテム”(愛犬を抱きしめる、など)を作る。「ゲームフル」に生きることで、苦しむことをやめるようになったという。
「最初は自分自身を救うためでした。でも、仲間を作るために、プレー方法をブログで紹介し、動画をインターネットで公開したら、たくさんの喜びの声が届いたの。このゲームには多くの人を救う力があると気づいたんです」