米大陸の植民地で得た財宝の類をスペイン王フェリペ5世のもとに運ぶ船団の主船だったサンホセ号は1708年6月、財宝を奪取しようとする英艦隊との戦闘の末、約600人の乗組員らとともに撃沈された。当時、欧州では、スペインの王位にフランスのブルボン家からフェリペ5世が迎えられたことをめぐって、「スペイン・フランス対英国・オランダ・オーストリア」の構図でスペイン継承戦争(1701~14年)が戦われていた最中で、スペインと英国は敵対関係にあった。
積んでいた財宝は、古文献などからの推定によると、金貨約1100万枚、プラチナ約2トン、大型収納箱約120個分のエメラルドをはじめとする宝石類…などとみられている。
最初は「折半」の取り決め
1622年に現在の米フロリダ沖でハリケーンに遭って沈没した同じスペインの帆船「ヌエストラ・デ・アトーチヤ号」の財宝(約40点)が今年8月、競売にかけられ、合計約250億円で落札されている。サンホセ号の場合は、質量ともにこれを大きく上回っているため、もし競売となれば、文字通り天文学的な値がつくと予想される。