ただ、引き揚げられる財宝類がすんなりとコロンビア政府のものとなるかどうかは、予断を許さない。今回の発見場所はもともと、米国のサルベージ会社「シー・サーチ・アーマダ(SSA)」が1981年に「多分ここにサンホセ号が眠っている」(結果的に的中)として、コロンビア政府に探索許可を求めていた。当初、コロンビア政府は、見つかった場合の財宝類の取り分を同額で折半としていたが、後にSSAの取り分は5%と変更。これに抗議したSSAはコロンビアと米国で法廷闘争に訴え、ほぼ30年にわたって争われてきたからだ。米国では4年前にSSAの敗訴が決定したが、コロンビアではまだ係争中だ。
沈没した財宝船の発見は歴史ロマンをかき立てるが、現実の世界でカネがからむと、話は単純ではなさそうだ。(SANKEI EXPRESS)