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【野口裕之の軍事情勢】「南シナ海の軍事施設は軍事拠点ではない」と主張できる中国の度胸と語学力 トーク&テーク戦略を警戒せよ (2/5ページ)

2015.12.7 06:00

9月25日、仏頂面で共同記者会見に臨む中国の習近平国家主席(左)とバラク・オバマ米大統領。無理スジの“粉飾合意”が創出された=2015年、米国・首都ワシントンのホワイトハウス(AP)

9月25日、仏頂面で共同記者会見に臨む中国の習近平国家主席(左)とバラク・オバマ米大統領。無理スジの“粉飾合意”が創出された=2015年、米国・首都ワシントンのホワイトハウス(AP)【拡大】

 粉飾合意の米中首脳会談

 スゴ過ぎる。そも、9月の米中首脳会談自体が大茶番劇であった。ホワイトハウスは(1)米中両政府はサイバーを使った知的財産窃取はしない(2)それぞれの国内法に従いサイバー犯罪を捜査(3)ハイレベルの合同対話メカニズムを創り、年2回開催(4)問題がエスカレートした場合のホットラインを設ける-とする合意報告書を、まさに「創った」。WSJは《米中両国が何も合意しなかった実態を巧みに表現しただけ》と看破したが、抜け穴だらけ、無理スジの“粉飾合意”であった。

 首脳会談に先立ちWSJの取材を受けた習氏は「中国政府はいかなる形でも企業機密の窃取はしておらぬし、中国企業に慫慂(しょうよう)もしていない」と、個人の責任に転嫁。中国政府があたかも被害者であるかのような姿勢を、またまた繰り返した。

 (1)は、やってもいない中国政府によるサイバー攻撃をやらぬ方針で合意したことになる。真に珍妙な風景ではないか。

 (2)では被害者を演じるが、はて、真正国内法が存在していたとは? 共産党の決定が法律ではなかったのか。習氏が犯行を認めぬのなら誰が認めるのか。

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