サイトマップ RSS

【野口裕之の軍事情勢】「南シナ海の軍事施設は軍事拠点ではない」と主張できる中国の度胸と語学力 トーク&テーク戦略を警戒せよ (4/5ページ)

2015.12.7 06:00

9月25日、仏頂面で共同記者会見に臨む中国の習近平国家主席(左)とバラク・オバマ米大統領。無理スジの“粉飾合意”が創出された=2015年、米国・首都ワシントンのホワイトハウス(AP)

9月25日、仏頂面で共同記者会見に臨む中国の習近平国家主席(左)とバラク・オバマ米大統領。無理スジの“粉飾合意”が創出された=2015年、米国・首都ワシントンのホワイトハウス(AP)【拡大】

 1年半にわたり英軍需企業のコンピューターに侵入していたというが、さらに長期間の作戦を隠密展開中なのは間違いあるまい。サラミ・スライスもトーク&テークも領土・領海=主権を時間をかけ、いつの間にか奪い盗る戦略だが、サイバー世界でも同様なのだ。

 新アメリカ安全保障センターのパトリック・クローニン上級顧問兼アジア太平洋研究本部長は「スローモーション覇権」と呼ぶ。クローニン氏は米下院外交委員会アジア小委員会で、南シナ海の人工島=軍事基地建設などにつき「長時間かけて獲得する覇権」と説明。「東/南シナ海や台湾周辺の海・空・宇宙」に加え「サイバー・ドメインの支配に向け基盤を構築している」と訴えた。

 「盗人にも十分の理」

 WSJが《大統領就任以来、最後までやり通さないことで有名》とこき下ろすバラク・オバマ氏(54)が、どこまで理解できているかは不明だが、米軍は対中懲罰の時機を探る。今年10月には《サイバー司令部》を完全始動させた。陸・海・空・海兵隊のサイバー部門を統合したサイバー軍は既に2010年以来、試運転してきたが、攻撃や防衛を各々専門に担任する諸機関も一体化した点に大きな意義がある。サイバー戦で専守防衛は自殺・自滅と同義。緒戦において、レーダー・分析・通信・指令システムという目・耳・口をふさがれれば、軍は機能不全に陥り一方的敗北を喫す。軍官民の任務分担の隙間を縫った、コンピューターが制御する原発やダムを含む各種発電所/金融/水道/交通信号といった基幹インフラの破壊だけでも、外交交渉での圧倒的優位を許す。

「盗む技術がゼロになるまで攻撃をやめない」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ