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【野口裕之の軍事情勢】「南シナ海の軍事施設は軍事拠点ではない」と主張できる中国の度胸と語学力 トーク&テーク戦略を警戒せよ (5/5ページ)

2015.12.7 06:00

9月25日、仏頂面で共同記者会見に臨む中国の習近平国家主席(左)とバラク・オバマ米大統領。無理スジの“粉飾合意”が創出された=2015年、米国・首都ワシントンのホワイトハウス(AP)

9月25日、仏頂面で共同記者会見に臨む中国の習近平国家主席(左)とバラク・オバマ米大統領。無理スジの“粉飾合意”が創出された=2015年、米国・首都ワシントンのホワイトハウス(AP)【拡大】

 ところで、米中首脳会談後の共同会見で習氏は、南シナ海の領有権問題にも触れた。

 「中国は善き隣人として近隣諸国との協調を重視/南シナ海での平和・安定維持にコミットしている/国際法を基本とした航海・航行の自由を尊重し維持する」

 サイバー問題同様、南シナ海問題でもこの態度。ただ「ウソつきは中国の始まり」などと批判を浴びせる余裕はない。既にサイバー問題では、カナダ通信機器大手が09年、中国のハッキングも響き破産。中国は「盗人にも十分(じゅうぶ、100%)の理」と宣言したに等しい。中国人民解放軍系企業によるサイバー攻撃で軍事システム情報を盗まれた台湾系米国人は、小欄に証言した。

 「中国は『先端技術を持たぬ側がサイバー攻撃で奪うのは当然の権利だ』と思っている。従って、盗む技術がゼロになるまで攻撃をやめない」

 「盗人」だとの自覚さえない…。(政治部専門委員 野口裕之/SANKEI EXPRESS

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