1986年10月23日、米ニューヨーク市のセントラル・パークでスナップ写真に納まるドナルド・トランプ氏。この5年後、公園名の商標権を取得し、財産を築いていく(AP)【拡大】
米国特許商標庁の記録によると、トランプ氏は“セントラル・パーク”のブランドで、筆箱、ごみ箱、家具、枕などの日用雑貨を中心に、非電動式コーヒー抽出器のような調理器具まで、数十種類の商品を手掛けていた。多くの商品は生産を終えているが、今でもギフトショップやディスカウント店で売られているという。
トランプ氏のスポークスマンは、“セントラル・パーク”ブランドでどの程度利益を挙げたか明言を避けた。しかし、トランプ氏が商標権を手にできたのは、パーク開発者と深い関係にあったからだと認めた。
トランプ氏は、まずパークの駐車場管理サービスの許可を受け、着実に実績を挙げた。さらに、パークを見下ろす高層ホテル(トランプインターナショナルホテル&タワー)の運営にも関わり、パーク内の荒廃したスケートリンク改修にも力を注いだ。こうしたこともあり、NY市やパーク管理委員会の反発を受けずに、商標権を取得できたという。
権利ビジネスは、うまみが多いのか、トランプ氏と商標権をめぐる逸話も残っている。2004年に自身が司会を務めたテレビ番組で、決めゼリフにしていた「お前はクビだ!」を出願したことも(さすがに、米国特許商標庁もこの出願を認めなかったが…)。