出産が間近に迫った11月3日に米カリフォルニア州サンフランシスコで開かれた国際会議に出席したヤフーのマリッサ・メイヤーCEO(最高経営責任者)。出産前日にも仕事をこなし、最短の産休で復帰する=2015年(ロイター)【拡大】
これに対し、メイヤー氏は出産前日の9日、株主向け電話説明会と米経済専門テレビ局CNBCの番組に登場。アリババ株の売却は多額の税負担が生じるため断念する一方で、中核事業を別会社に分離すると発表。「企業価値を高め、(株価と業績の)不確実性を低減する」と理解を求め、報じられた中核事業の売却は否定した。
米ヤフーのメイナード・ウェブ会長も9日、「取締役会は、メイヤーCEOを信頼している」と述べ、支持を表明した。
手腕疑問視する声
「家庭でも職場でもやるべきことがたくさんある」と番組で語ったメイヤー氏は、産休を早々に切り上げて復帰。来年1月に開く15年10~12月期決算発表では、不採算事業から撤退や数百人規模のリストラを発表する見通しだという。
ただ、分離した中核事業の売却に追い込まれるとの見方は強く、買収先として米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズや、ヤフー日本法人の筆頭株主であるソフトバンクグループの名前が取り沙汰されている。
株主の間でもメイヤーCEOの手腕を疑問視する声が高まっており、AP通信は「1年後はCEOではないかもしれない」とする退任観測を伝えた。(SANKEI EXPRESS)