フィギュアスケートのGPファイナルで男子初となる3連覇を達成し、メダルを手に笑顔の羽生結弦(はにゅう・ゆづる)=2015年12月12日、スペイン・カタルーニャ自治州バルセロナ(共同)【拡大】
出番を待つ間、集中のため音楽を流すイヤホン越しに何度となく大歓声が聞こえた。ライバルたちが高得点を出していることは、嫌でも分かった。「極めつきに自分の前のハビエル(フェルナンデス)が200点超え。びびった」。6分間練習で残した不安も抱えながら銀盤に立った。
最高評価を得たサルコーとトーループ、2つの4回転が決まると、やっと迷いが消えた。「いっぱい練習してきた。ノーミスじゃなくてもいいから、一個ずつ頑張ろう」と気付くことができた。
日本人、そして羽生にしか表現できない「陰陽師」の世界を完成させた。それでも、まだ評価は「“ほぼ”完璧」。ステップで得点を取りこぼしたことが悔しい。「常に1位であり続けたい」との野望の底には「世界最高得点という評価も大事だが、それよりもどれだけ自分の演技を極められるか」との信念がある。(共同/SANKEI EXPRESS)