台湾の料理の特徴でもある漢方の臭いや、甘いしょうゆが、選手たちの口に合わなかったのです。漢方は本来、消化の促進などに役立つとされていますが、独特の風味が苦手な選手が多く、複数の主力選手から「食事が合わずに、力が出なかった」と聞いていました。
若い2軍の選手なら厳しい環境でもまれることも必要で、「食事が合わない」は弱音にも聞こえますが、メンバーは日本を代表するトップ選手たち。小久保監督も「世界一を目指すために、各球団から招聘(しょうへい)したのだから、最高の環境で預かりたい」と話していました。
台湾での戦いに細心献立
日本野球機構(NPB)のスタッフは、レギュラーシーズンが開幕した春先から現地に足を運んで視察したといいます。8月から管理栄養士を任された私も、すぐに台湾遠征を経験した選手たちにアンケートを行い、食事の献立作りに着手しました。