「えっ、うそ」。5年ほど前に驚かされたことがあります。
長年にわたり、栄養面からサポートしている米大リーグ、レッドソックスの上原浩治投手のトレーナーと話していたときのことです。上原投手が日本のプロ野球に入って4年目から担当してきましたが、今ではコンディショニングへの意識もすごく高いアスリートです。そんな彼が、練習中や登板前後に、水分補給をほとんどしていないというのです。
「そんな当たり前のことが…」。食生活や栄養面からさまざまなアドバイスを送ってきた私にとって、盲点を突かれた感覚でした。
40歳になった上原投手たちの年代の子供のころは、「練習中に水を飲むな」という間違った根性論がまだまだまかり通っていました。子供時代の間違った習慣付けの結果、あれだけ意識の高い選手ですら、スポーツをする上での基本が抜けていたのです。上原投手と同級生の高橋由伸(よしのぶ)選手(巨人)にも念のために確認してみると、やはり水分補給への意識は低かったのです。