「これはマズい」。すぐに水分を摂取する大切さを説いたことを思い出します。体内の水分不足は、実はけがにもつながりやすいのです。当時の上原投手が太もも裏の肉離れに苦しんでいたこととも決して無縁ではないように思いました。最近の上原投手が故障しにくい体になったことの背景には、習慣付けされた水分補給も一因になっているはずです。
体調不良、けがの元に
もうすぐ、夏本番を迎えます。管理栄養士の立場からも、夏のスポーツでとても注意が必要なのが、水分補給です。
これは一流のアスリートだけに限ったことではありません。将来のプロ選手やオリンピック、パラリンピックを目標に頑張っている子供たちやクラブ活動に励む生徒の皆さんにも共通することです。
体内の水分が不足することと、スポーツのパフォーマンスがどう関係するのか。簡単に解説します。まず、体は運動をして熱を持つと、汗をかくことで体温を調整します。しかし、水分が足りないと、汗がかけなくなって、体温上昇を余儀なくされます。その結果、体調不良を感じたり、いわゆる熱中症になったりし、血の巡りも悪くなって疲労やケガにつながってしまうのです。