デモ参加者は五輪が汚職の温床になるとして「こんな状況では開催に賛成できない」(43歳男性)と述べ、政治への不信感をあらわにする。
経済低迷に与党政治家も関与したとされる大規模な汚職事件も絡み、ルセフ氏の人気は低迷。昨年8月には支持率8%と記録的な低率を示した。
与野党の対立は一段と先鋭化。政権が年金や貧困対策費などを国営銀行に肩代わりさせたとされる問題で、大統領の弾劾手続きが先月始まった。国会は連立与党が多数を占めており、現時点では弾劾成立の可能性は低いが、政治は当面、安定しそうにない。
国際オリンピック委員会(IOC)のリーディー副会長は「ブラジルは政治、経済的に困難な状況。五輪への影響は避けられない」と懸念する。
殺人増加、テロ懸念も
経済低迷に伴い、治安も悪化。リオを州都とするリオ州では12年まで漸減傾向だった殺人事件数が13年から増加に転じた。路上強盗も13年以降急増している。