ブラジルの首都ブラジリアで式典に出席したジルマ・ルセフ大統領=2015年7月28日(ロイター=共同)【拡大】
南米ブラジルのリオデジャネイロで行われる五輪の開幕まで、5日で1年となった。開催を心待ちにしている国民もいる一方、懸念されるのがブラジルを覆う汚職問題だ。ルセフ政権の基盤も揺れ、五輪に暗い影を落としている。
政治家に期待せず
白い砂浜が海岸線に弧を描く。特異な形の岩盤や小高い山が海に浮かぶ。コパカバーナ海岸から内陸に向かって林立するビル群がモザイク模様を作り出す。昨年7月、サッカー・ワールドカップ(W杯)の決勝が行われた世界最大規模のサッカースタジアム「マラカナン競技場」も印象的だ。
リオのシンボル、巨大キリスト像がある「コルコバードの丘」からは、天気がよければリオの街並みを一望できる。登山鉄道に揺られること20分。120段以上の階段を上ると、キリスト像の足元にたどり着く。眼下を見下ろすブラジル人に、リオの街はどのように映っているのだろうか。
「五輪開催を今から楽しみにしている。ただ、汚職がどう影響するかな…。国民の不満は高まるばかりだから」。北東部アラゴアス州からきた飲食店経営の40代の夫婦はそう語った。
「五輪の後も街の開発は続くだろうか。汚職まみれの政治家には期待はしていないが」と話すのはリオ市在住のマックス・サレジオさん(63)だ。