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【アメリカを読む】原油輸出解禁の陰に経済事情と安全保障 (2/4ページ)

2016.1.5 09:00

2016会計年度の通年予算可決後、記者会見する共和党上院院内総務のミッチ・マコネル氏。共和党は、米国産原油の40年ぶりの輸出解禁を強く働きかけた=2015年12月18日、米国・首都ワシントン(AP)

2016会計年度の通年予算可決後、記者会見する共和党上院院内総務のミッチ・マコネル氏。共和党は、米国産原油の40年ぶりの輸出解禁を強く働きかけた=2015年12月18日、米国・首都ワシントン(AP)【拡大】

 米国の原油輸出禁止のきっかけは、73年にOPECが第4次中東戦争でイスラエルを支持した米国の牽制(けんせい)を狙って打ち出した原油減産や米国への原油輸出禁止だった。OPECの動きがガソリン価格の高騰などのオイルショックを引き起こしたことに対抗し、米国としても原油輸出禁止で米国産原油の国外流出を止めることで、米国内のエネルギー価格を安定させるとの期待があった。

 しかし米国ではこのところシェールオイルの開発による原油生産量が急増し、「今や世界の原油価格を左右するのはOPECではなく米国の生産者だ」(業界関係者)との声が強まっている。米エネルギー情報局(EIA)によると、2014年の生産量は1日当たり1400万バレルで、OPECの盟主であるサウジアラビアの1200万バレルを抑えて世界1位だ。

 しかも米国のシェールオイル生産企業にとっては、原油輸出禁止は経済活動の足かせとなってきた。米国内の原油の在庫は戦略備蓄を除くベースで、12月18日現在4億8500万バレル。冬場としては80年ぶりの高水準にあり、シェールオイル生産企業からは「米国内で余っている原油を世界市場に輸出したい」との要望が出ていた。

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