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民主主義の危機 全ての人に問いたい 映画「殺されたミンジュ」 キム・ギドク監督インタビュー (2/3ページ)

2016.1.8 10:30

「今後も感じるまま自由に撮っていきたい」と語るキム・ギドク監督=2015年10月14日、東京都港区(寺河内美奈撮影)

「今後も感じるまま自由に撮っていきたい」と語るキム・ギドク監督=2015年10月14日、東京都港区(寺河内美奈撮影)【拡大】

  • 映画「殺されたミンジュ」(キム・ギドク監督)。1月16日公開(提供写真)。(C)2014_KIM_Ki-duk_Film.All_Rights_Reserved.

 「なぜ、こんなにももどかしい状況が繰り返されるのか、を私たち自身に問い掛けたかった。ただ、最初に脚本を書き始めたときは、民主主義を破壊した人々に罰を下すというものだったが、だんだん復讐(ふくしゅう)がどんな意味を持つのか、と考えるようになっていった。絶望や挫折を認めざるを得ないという結末になったんです」と、血生臭い作品とは裏腹の穏やかな口調で語る。

 複雑な構造に秘密のコード

 不正や腐敗は権力者だけが悪いのではなく、それを黙認している国民の問題でもある。それは、加害者と被害者という二極構造ではとらえきれないような複雑なもので、日本を含む世界各国で似たような問題があるはずだ、と指摘する。

 謎の集団のコスチュームや、容疑者役のキム・ヨンミンが1人8役を演じるなど、映画自体も複雑な構造だが、そこには秘密のコードが込められている。「この映画は実際に起きた事件をモデルにしているが、それが何かを明かすにはまだ危険が伴う。だから、あえて複雑にして、事件が前面に出ないようにしました」

 「嘆きのピエタ」が2012年のベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞に輝くなど、国際的な名声はますます高まっているが、韓国国内の評価はそれほどでもない、と打ち明ける。

Kim Ki-duk(金基徳)監督略歴

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