「ベネチアで受賞したとき、多くの人がキム・ギドクもいよいよメジャーな監督になるのかと予想した。でも、次の作品は6日間で撮った『メビウス』で、題材も製作方式もいつもと同じだった。なぜ、せっかくの機会を無駄にするのか、と疑問をぶつけられました」と苦笑する姿に、揺るぎない信念が宿っていた。1月16日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町などで公開。(文:藤井克郎/撮影:寺河内美奈/SANKEI EXPRESS)
■Kim Ki-duk(金基徳) 1960年12月20日、韓国生まれ。農業学校を卒業。兵役、画家を経て映画界へ。2004年「サマリア」でベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)、04年「うつせみ」でベネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)、11年「アリラン」でカンヌ国際映画祭「ある視点」賞、12年「嘆きのピエタ」でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。他に13年「メビウス」など。