こうした政治の覚悟が欠如し続けたが故に新型危機の度、欠陥法を背負い対処する自衛官は“政治的決断”まで強いられてきた。的確な政治決断が下されれば、決断の範囲内で自衛隊は各種ROE(交戦規定)に沿った対処に専念できる。
夢の最後はこうだった。
《同時多発的に、自衛隊戦力が手薄な複数の有人・無人島が占領され、九州南部~台湾にかけ、西太平洋→東シナ海に進出する米軍の台湾救援用ルートを一部封鎖する長城が完成した。もはや台湾侵攻は時間の問題だった》
ところが《米軍の台湾救援を支援するべき日本の国内では、反戦運動と反戦報道が…》。(政治部専門委員 野口裕之/SANKEI EXPRESS)