1月12日、一般教書演説を行うバラク・オバマ米大統領=2016年、米国・首都ワシントン(AP=共同)【拡大】
バラク・オバマ米大統領(54)は12日、上下両院合同会議で、任期中最後となる一般教書演説を行った。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が米国や世界に対し「直接の脅威になっている」と指摘、さらにアジアを含め世界の不安定は続くと見通し、「米国民と同盟国を守るために必要であれば単独でも行動する」との決意を表明した。
米国は世界最強の国だとした上で「われわれと同盟国を攻撃しようとする国はない。滅びることを知っているからだ」と述べた。名指しはしなかったが、4度目の核実験を実施した北朝鮮などを念頭に強く牽制(けんせい)した。
一方で、自らの政権下で党派の分断が深まったことを認め「大統領として数少ない後悔の一つだ」と述べた。就任前から理想としてきた「一つの米国」を演説の基調とし、国民に結束を呼び掛けたが、11月の大統領選を控え、党派対立の解消は見えないのが現状だ。
世界共通の懸念に対しては、米国だけでなく他国にも相応の役割を求め、国際的な枠組みで取り組む姿勢も示した。IS掃討で米国側は攻勢にあり、ISは「米国の存立を脅かす存在ではない」とも強調。カリフォルニア州の銃乱射事件でテロへの不安が米社会に広がる中、恐怖に屈せず、社会の融和へ結束するよう訴えた。