1月12日、一般教書演説を行うバラク・オバマ米大統領=2016年、米国・首都ワシントン(AP=共同)【拡大】
≪「変革」次世代に 民主党勝利へ全力≫
バラク・オバマ米大統領が12日、最後の一般教書演説に臨み、これまで7年間進めてきた米国の「変革」を逆行させない決意を表明した。しかし成否の鍵を握るのは、11月の次期大統領選。共和党に政権を奪われれば、自らの実績を次々に白紙に戻されかねない。残された時間は1年。演説の底に流れていたのは、民主党政権の継続に全力を挙げるというメッセージだった。
実績 白紙にさせず
「これから5年、10年、さらにその先の未来について語りたい」。オバマ氏は世界がかつてないペースで変化しているとしながら「楽観と多様性」こそ米国の強さであり、乗り越えられないものはないと語った。
同性婚の権利を最高裁で認めさせた原告の男性。シリア内戦を逃れ、米国に安住の地を見つけた男性。貴賓席では「オバマ時代」を体現する一般市民の招待客が、ミシェル夫人とともに約1時間の演説に耳を傾けた。
オバマ氏就任後の7年間で米経済は危機から立ち直り、医療保険制度改革も実現。外交ではイラン核問題解決に向けた最終合意をまとめ、キューバとの歴史的な国交回復を成し遂げた。中国を巻き込んで地球温暖化対策の新たな国際枠組みも主導した。