会見に同席した荒井所長は「社長の手間を省くため、自分が事前に押した」と説明。事前に印を押したことが過去に4~5回あったという。また、高速のサービスエリアの混雑や渋滞などを避けるため、運転手が無断で走行ルートを変更するケースが以前にもあり、今回の変更の連絡もなかったという。ずさんな運行管理が事故の引き金になったのではと問われると高橋社長は「もしかしたら、心の緩みがあったかもしれない」と叫ぶように答え、再び頭を下げた。
国の基準額以下で受注
高橋社長は、今回のバスツアーを旅行会社「キースツアー」から約19万円で引き受けたと説明。国の基準を3万~4万円下回るが、他の仕事も一緒に受注し十分な利益が上がると判断したという。安全面への影響はなかったとしている。
また、15日に1遺族と面会して謝罪したが「絶対に許さない」と言われたという。今後、遺族らへの謝罪については「誠心誠意、対応したい。まずはお会いできる機会をつくってもらえたら…」と涙を流して声を絞り出した。
会見の最後には、額を床に付け数分間にわたって土下座。社員に抱き起こされて会場を後にした。
国交省は16日もイーエスピーを特別監査、17日以降も続行する。