彼女の音楽性は、ギターやピアノを軸にした、少しフォーク調のアコースティックなナンバーが中心。とはいえ、シンセサイザーなどエレクトリックな要素も盛り込まれ、キュートな歌声とうまくマッチしている。そして、歌の内容もユニークだ。
ノルウェー語がメーンなので分かりにくいが、フェイスブックやインスタグラムなどSNSで育んだストーリーを織り交ぜ、曲によってはハッシュタグを入れ込むことも。こういう曲作りの視点から、SNS時代のニュータイプとして評価され、若者の共感を得ている。海外でブレークするのも、そう時間はかからないだろう。
マニアもうなるセンス
もう一人は、男性シンガーのブロア・フォルスグレン。彼の名前を知らなくても、日本でも人気を誇るジャガ・ジャジストのギタリストといえば、分かる読者もいるだろう。「ライオンハート・ブラザーズ」というポップグループでも活躍しているが、今回リリースされたアルバム「ナルキッソス」がソロデビュー作だ。これが驚くべきマジカルなポップチューンで占められている。
1960年代のビーチ・ボーイズに通じるコーラスワークを聴かせたかと思えば、躍動感にあふれたロックンロールも披露。全体的にビンテージな雰囲気に包まれているが、新しいエッセンスも感じさせるところはさすがだ。