BMW「R_nineT(アール・ナイン・ティー)」にまたがるのデザイン責任者を務めたオラ・ステネガルド氏(提供写真)【拡大】
世界のオートバイシーンをリードしてきたドイツの「BMW Motorrad」(モトラッド、BMWのバイク部門)が2014年にブランド創設90周年を記念して発売した「R nineT(アール・ナイン・ティー)」のデザイン責任者を務めたオラ・ステネガルド氏(45)が、このほど来日した。このバイクには「カスタム仕様」という新しい概念が取り入れられ、世界中のライダーから高い評価を受けている。
改造前提にデザイン
バイクに限らないことだが、ニューモデルといえば通常、イノベーション(新しい技術)が取り入れられる。バイクのイノベーションといえば、電動やABS(アンチロック・ブレーキ・システム)といったスペックを向上させるものが中心だ。
これに対し「R nineT」のイノベーションは、カスタマイズできること。最初からライダーが改造することを前提にデザインされている。
ライダーの大きな楽しみの一つでもあるカスタマイズを、より楽しんでもらおうと電気系統を1カ所にまとめたり、フロントサスペンションやテールフレーム、シートなどのさまざまなパーツの交換もしやすくしたりと随所に工夫を凝らしている。