琴奨菊(ことしょうぎく、右)がよりきりで栃煌山(とちおうざん)を破り、1敗を守った=2016年1月23日、東京都墨田区の両国国技館(中井誠撮影)【拡大】
敗戦については「ただ単に力みすぎた」と反省。続く賜杯争いには「冷静になって、この状況を楽しむ。せっかく注目されているんだから、自分らしい良い相撲を取って。それだけ」と前向きな表情で語っていた。
師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)から「きょうはきょう。集中し直せ」と送り出された勝負の土俵で前日の負けを引きずることなく、思い描いた通りの内容で完勝。自己最多の13勝に星を伸ばした。
白鵬が敗れたことで単独首位。千秋楽は豪栄道との大関対決に臨む。「やるべきことをやって結果は後からでいい」。平常心で戦い抜いた先に日本勢10年ぶりの優勝が待っているはずだ。(藤原翔/SANKEI EXPRESS)