少年時代からのライバル、琴奨菊(ことしょうぎく、右)をとったりで破った豊ノ島=2016年1月22日、東京都墨田区の両国国技館(今野顕撮影)【拡大】
大相撲初場所13日目は22日、東京・両国国技館で行われ、大関琴奨菊(ことしょうぎく)は平幕豊ノ島のとったりに屈して初黒星。白鵬は鶴竜(かくりゅう)との横綱対決を送り出しで制し、1敗でトップに並んだ。横綱日馬富士(はるまふじ)は取り直しの一番で大関稀勢の里(きせのさと)を寄り切り、豊ノ島とともに2敗で追う。鶴竜は4敗目、稀勢の里は6敗目。大関豪栄道は関脇栃煌山(とちおうざん)にはたき込まれ、7連敗で9敗目。栃煌山は6勝目を挙げた。関脇嘉風(よしかぜ)は宝富士を押し出し、7勝6敗とした。
豊ノ島は言った。「僕が見ている人なら『こいつ何してんねん』と思うだろうな」。苦笑いするのもうなずける。10年ぶりの日本出身力士優勝へ単独首位でひた走っていた琴奨菊に初めて土をつけたのだから。
2人は子供の頃から互いによく知るライバルだ。高知県出身の豊ノ島に対し、福岡県から高知・明徳義塾中学に相撲留学した琴奨菊。高知県代表として一緒に臨んだ国体で、団体優勝したこともある。角界入りし、初土俵を踏んだのは同じ2002年初場所だった。