世界保健機関(WHO)は1日、ブラジルなど中南米を中心に拡大し、知的障害を伴うこともある小頭症との関連が疑われているジカ熱について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当すると宣言し、妊娠している女性が感染地域を訪問する場合は注意するよう呼び掛けた。日本も2日に関係省庁対策会議を開催。医師に患者の報告を義務付けるなど監視を強化し、国内で感染が広がらないよう全力を挙げる。
対策追われる南米各国
WHOによる緊急事態宣言は2014年8月の西アフリカでのエボラ出血熱感染以来。各国は感染拡大阻止に向け対応を急いでいる。
WHOのチャン事務局長は記者会見で「(小頭症の急増は)異常な出来事で、(中南米以外の)世界の他の地域にとっても公衆衛生上の脅威となっている」と指摘した。過剰な渡航制限はすべきでないとする一方、妊婦が中南米などに渡航する場合は医師に相談し蚊に刺されない対策を取るよう促した。