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滋味あふれる湯豆腐で身も心もほっこり 豆水楼 木屋町本店 (2/4ページ)

2016.2.7 13:30

大きな檜の桶にはいった「名物おぼろ湯豆腐」。沸騰しない温度で豆腐を温めるので、豆本来の甘さを損なわない。料理は全て夜の「みやび」コース(5500円)より=2016年1月26日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)

大きな檜の桶にはいった「名物おぼろ湯豆腐」。沸騰しない温度で豆腐を温めるので、豆本来の甘さを損なわない。料理は全て夜の「みやび」コース(5500円)より=2016年1月26日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)【拡大】

  • 柚子のお椀に入った真砂和えや海老のつや煮、百合根巾着、小倉豆腐など、新春を寿ぐふさわしい前菜=2016年1月26日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)
  • 椀物「冬大根の伏見仕立て」。甘味のある冬大根の上には金時人参、タラの白子を酒粕汁でいただく。一味唐辛子がアクセント=2016年1月26日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)
  • 一品料理「豆腐の朴葉味噌焼き」(1000円)。京仕立てのみそが甘辛く白髪ネギもたっぷりと。日本酒や白ご飯が欲しくなる一品=2016年1月26日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)
  • 店長の吉田延さん。豆腐の歴史や店の由来、鴨川を望む景観など気さくに答えてくれる=2016年1月26日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)
  • 海老芋や小カブ、堀川ごぼう、信田巻など、京の野菜を存分に味わう「京野菜の炊き合わせ」=2016年1月26日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)
  • 豆腐とカニのすり身で作られた「蟹豆腐と寄せ蕪の紅梅焼き」=2016年1月26日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)
  • 路地の一番奥にある豆水楼木屋町本店。大きなちょうちんが目印=2016年1月26日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)
  • はりや廊下など、大正時代に建てられた旅館がそのまま使われた内観はレトロな雰囲気=2016年1月26日、京都市中京区(志儀駒貴撮影)

 取材に訪れた1月は冬の季節ならではの蕪(カブ)やゴボウといった旬の素材を生かしたコースがいただける。前菜は新年にふさわしく数の子の食感が楽しい「真砂(まさご)和え」「海老のつや煮」「百合根巾着」、小豆を練り込んだ「小倉豆腐」がちょこんと盛られ、お正月のおせちに使われる素材を懐石に仕立て、みやびな雰囲気。献立は2カ月ごとに変更し、旬の素材や季節感を大事にしているという。

 椀物の「冬大根の伏見仕立て」は甘味の強い冬大根の上に金時人参、タラの白子が酒粕汁に浮かび、寒さで冷え切った体をほんのり温めてくれそう。

 甘味を感じたいのなら常温で

 とはいえ、圧巻はなんといっても「名物おぼろ湯豆腐」だろうか。大きな檜(ひのき)の桶(おけ)には青大豆を使った青豆腐や、小豆生麩、鮮やかなホウレンソウが彩りを添える。桶の横に配されるのは、ホールケーキの大きさほどもあるおかわりのおぼろ豆腐。

水に浸けなくてもいい豆腐を突き詰めた結果…

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