メキシコのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督(右)と米俳優、レオナルド・ディカプリオさん=2016年2月7日、米カリフォルニア州ロサンゼルス(ロイター)【拡大】
第88回米アカデミー賞の授賞式が、29日に行われる。毎年、最も注目が集まる作品賞には、合計8本がノミネートされている。
映画関係者の間で最有力といわれているのは、「レヴェナント 蘇えりし者」だ。監督賞、主演男優賞など12部門にノミネートされた。
監督のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥは、昨年「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」で作品賞など4部門を獲得。今回の作品は、荒野でクマに襲われ、仲間に置き去りにされたグラス(レオナルド・ディカプリオ)が、復讐(ふくしゅう)を誓う。自然光を生かした映像やディカプリオの鬼気迫る熱演がみどころ。また、ディカプリオが今回こそ念願の主演男優賞を獲得できるか否かに大きな注目が集まっている。
この作品と争うとみられるのが「スポットライト 世紀のスクープ」(トム・マッカーシー監督)だ。神父による児童への性的虐待の実態を暴く新聞記者たちが主人公。実話に基づく重厚な物語で、「作品賞をあげやすい内容」とする声もある。