米アカデミーの科学技術省の授賞式会場で同僚と記念撮影に応じる中垣清介さん(右から2人目)=2016年2月13日、米カリフォルニア州ビバリーヒルズ(共同)【拡大】
米アカデミー賞を主宰する映画芸術科学アカデミーが映画技術における開発への貢献に与える科学技術賞の授賞式が13日、米カリフォルニア州ビバリーヒルズで開かれた。3D画像に効率良く着色できるソフト「MARI」を開発し、製作現場の負担を大幅に軽減したとして評価された、三重県桑名市のエンジニア、中垣清介さん(35)が同僚3人とともに受賞。中垣さんは「仲間のおかげ」と感謝の言葉を述べた。
英国のソフトウエア会社に在籍しながら日本で仕事をする中垣さんは、「(受賞が)MARIを共に作り上げた仲間の開発者や技術者のおかげだと強調したい」と英語でスピーチ。出席した妻子と母親にも礼を述べた。
母親に対しては「10歳の時にコンピューターと分厚いプログラミングの本を買ってくれてありがとう。ゲームばかりして、本は肘置きにしか使わなかったけど」と述べ、会場の笑いを誘った。