日本で公開中の映画「完全なるチェックメイト」の撮影に臨むトビー・マグワイア(アニープラネット提供)【拡大】
□映画「完全なるチェックメイト」
人気映画シリーズ「スパイダーマン」で主演に抜擢(ばってき)され、一躍スターダムにのし上がった好青年、トビー・マグワイア(40)も、はや不惑の年を迎えた。数々の映画やテレビドラマでキャリアを重ね、ときには声優としても活躍。プライベートでは2人の子供の親となり、演技にもすっかり幅が出たマグワイアは、主演の新作映画「完全なるチェックメイト」(エドワード・ズウィック監督、東京・TOHOシネマズシャンテなど全国公開中)で、伝説の米天才チェスプレーヤー、ボビー・フィッシャー(1943~2008年)の半生を熱演してみせた。
新作で天才チェスプレーヤー
「ルールは知っていましたが、実際にチェスをプレーしたのは、本作の企画が動き出す前に数回ほど、たしなむ程度でした。役作りでは、世界選手権といった大舞台に出場する猛者に師事し、物の考え方や戦略の立て方を学びました。その結果、チェスの腕を上達させるために覚えるべきことはあまりに膨大で、僕に残された人生の時間では絶対量が足りない-ということも認識しました」。SANKEI EXPRESSのメールインタビューに応じたマグワイアは、自らプロデューサーも買って出たほど本作に入れ込んだものの、一筋縄ではいかない勝負の現実に打ちのめされ、撮影後は積極的にチェスをしたいとは思わなくなったとも語った。